就労支援士 3級(基礎課程)
支援機関と企業が「就労までの道のり」を共通の地図で共有するために。
インテークから準備期、就職活動、人事労務、定着支援まで。
支援機関の支援者も、企業の障害者雇用担当者も、同じ流れで理解できるように設計した講座です。
無料の「障害者雇用 基礎編」や「障害者雇用 実務編+就労支援士《基礎認定》」で、
全体像と実務の“地図”はつかめた。
次は、その地図を支援機関と企業で共有しながら、現場で一通り回せるレベルまで実務を組み立てる——。
そんな方のための実務の基礎課程が、この就労支援士 3級(基礎課程)です。
※本講座は、就労支援士《基礎認定》を取得された方を対象とした「基礎課程」です。
こんな方におすすめです
支援機関と企業のどちらの立場でも、「就労までの一連の流れ」を共通の地図で押さえておきたい方に向けた講座です。
- 障害者雇用の現場と日常的に関わる企業の担当者・人事・労務・管理職
- 就労移行支援・定着支援・相談支援・自立訓練などで、日々利用者の支援にあたっている方
- 精神科デイケア・病院・クリニックなどで、就労に関わる相談を受ける立場の方
- 「支援機関の支援」と「企業の現実」の間で、どこまで何をすべきか悩んでいる方
- 就労支援士という枠組みのもとで、自身の支援実務を基礎から整理し直したい方
支援機関の中で完結する支援プロセスを学びつつ、
企業側も同じプロセスを理解することで、
「支援者と企業が同じ言葉で話せる状態」をつくることを目指しています。
企業担当者の方へ
障害者雇用の現場では、「支援機関はこう考えている」「企業はこう動きたい」というズレが、
本人にとっても、双方にとっても負担になってしまうことがあります。
就労支援士 3級(基礎課程)では、支援機関側のプロセスを理解しつつ、
企業の担当者も同じ流れを共有できるように構成しています。
「支援機関がどのフェーズで、何を見て、どう支援しているのか」を知ることは、
採用・受け入れ・定着の各場面で、企業側の判断やコミュニケーションを楽にするヒントにもなります。
3級講座で身につくこと
講座修了後、3級レベルの就労支援士には、少なくとも次のことができる状態を目指します。
- 利用者のインテーク時に、「就労までの道筋」を大まかに描きながら話が聞ける
- 就労準備性(働く準備の状態)を、主観だけでなく客観的な視点でも捉えられる
- 支援プログラム(訓練・グループワーク・個別支援)を「就労につながる設計」で考えられる
- ハローワーク・支援機関・企業など、地域の支援資源を「誰と何をするか」という地図で理解できる
- 履歴書・職務経歴書・求人票・面接など、就職活動の一連の流れを説明できる
- 雇用契約・労働条件・合理的配慮など、人事労務の基本を支援者の立場から押さえられる
- 支援の振り返りや記録を通して、「次の一手」を組み立てる思考の型を身につけられる
カリキュラム概要(10項目+補完プログラム)
1.導入ガイダンス
- 就労支援士とは/ES協会のめざす支援像
- 就労支援士《基礎認定》〜3級〜2級〜1級 の全体像
- 3級講座で目指すゴールと、評価の考え方
2.ES(就労支援士)の役割とスタンス
- 支援機関と企業、それぞれの“視点”の違い
- ジョブコーチ等の既存役割との違いと重なり
- 「本人側」「企業側」どちらにも偏らない支援者の立ち位置
3.就労支援の流れ(フェーズ0〜4)
- フェーズ0:方針づくり・情報収集・準備期
- フェーズ1:就労準備期(生活・訓練・セルフマネジメント)
- フェーズ2:就職活動期(求人開拓・書類・面接)
- フェーズ3:就労前後(受け入れ・初期フォロー)
- フェーズ4:定着・キャリア支援
- 自事業所の支援プロセスを、このフローに当てはめて整理する
4.就労準備性の捉え方
- 「働く準備ができている/いない」をどう考えるか
- 生活リズム・対人関係・作業能力・セルフマネジメントなど評価の視点
- 主観評価と客観評価をどう組み合わせるか
- 就労準備性を引き上げる“小さな一歩”の設計
5.支援プログラム設計
- 「就労につながる」支援プログラムとは何か
- 個別支援と集団プログラムの役割
- 目標設定と振り返りのポイント
- 自事業所のプログラムを「就労フロー」に沿って見直すワーク
6.ハローワーク・関係機関の活用
- ハローワークの機能と、連携の基本
- 地域の支援機関・医療・行政との情報共有
- ケース会議・連携会議で押さえるべきポイント
- 「誰が、どのフェーズで、何を担当するのか」を整理する
7.人事労務と合理的配慮の基本(3級レベル)
- 雇用契約・労働条件通知書・就業規則の役割の違い
- 労働時間・休憩・休日・雇用形態のざっくりした構造
- 試用期間・契約更新・退職・解雇の“つまずかないライン”
- 障害者雇用促進法と労働法制の関係
- 合理的配慮の考え方(過重な負担とのバランス)
- 診断書や障害情報の扱い(誰に・どこまで・何のために)
※詳細な法解釈や個別ケースの判断は社労士・人事の専門領域としつつ、
支援者として「誤解を招く説明をしない」ための共通基盤を学びます。
8.地域資源とネットワークづくり
- 自地域の支援資源の棚卸し
- 事業所内で「誰に」「どこに」「何を頼めるか」を共有する仕組み
- 支援機関・企業・家族の三者連携
- 「一人で抱え込まない」ためのネットワーク発想
9.就職活動支援(応募書類・面接・求人選び)
- 求人票の見方・選び方のポイント
- 履歴書・職務経歴書・プロフィールシートの整理
- 面接対策:伝えるべきこと/伝えすぎないほうがよいこと
- 本人・支援者・企業、それぞれの立場から見る「マッチング」
10.確認テストと総まとめ
- オンライン確認テスト(選択式+ケース設問)
- 学びの振り返りと、現場で実践する際のチェックポイント
- 2級以降・企業向け講座へのステップ案内
補完プログラム(任意参加/強く推奨)
3級本講座とあわせて受講していただくことで、より実務レベルの支援力が高まります。
- セルフモニタリング講座:本人の自己理解・自己管理を支える支援の基本
- 支援プログラム体験講座:利用者の立場でプログラムを体験し、支援設計のヒントを得る
- 障害理解講座(精神・発達障害):特性理解と、職場での困りごと・配慮のイメージを深める
受講形式・日程(概要)
- 形式:オンライン(録画+ライブ講義・ディスカッション)
- 回数:全4〜6回(1回あたり 90〜120分を想定)
- 方法:各回、事前に録画コンテンツを視聴/ライブ講義で補足・質疑応答・簡単なワーク
- 対応:アーカイブ視聴あり(ライブ参加が難しい方にも対応)
※具体的な日程・時間帯・回数は、決定次第このページおよびメールでご案内します。
受講条件
- ES協会 会員であること
- 就労支援士《基礎認定》を取得していること(必須)
無料「障害者雇用 基礎編」と、会員限定「障害者雇用 実務編」を通じて、
オンライン確認テストに合格した方に付与されるのが就労支援士《基礎認定》です。
3級講座は、その共通土台の上に「実務の基礎課程」として位置づけられています。
受講までの流れ
- ES協会 会員として登録(既に会員の方は不要)
- 「障害者雇用 実務編+就労支援士《基礎認定》」を修了
- 就労支援士《基礎認定》の取得
- 本ページから「就労支援士 3級(基礎課程)」に申し込み
- 事前ガイダンスメールの受信・事前課題の確認
- オンライン講座の視聴・ライブ参加
- 確認テスト合格 → 「就労支援士 3級(基礎課程)」修了
よくあるご質問
Q. 現場経験が浅くても受講できますか?
A. 就労支援士《基礎認定》を取得されていれば、経験年数は問いません。
むしろ「これからきちんと実務を身につけたい」という方にこそ、3級はおすすめです。
Q. 企業の障害者雇用担当者でも参加できますか?
A. はい。支援機関と同じ構造の地図で就労支援を捉えたい企業担当者の方にも有用です。
ただし、3級は「支援機関内で完結できる支援の基礎実務」が主なテーマとなります。
Q. 人事労務の内容はどの程度まで扱いますか?
A. 3級では、「支援者が誤解を招く説明をしない」ための超入門レベルまでを扱います。
制度設計やトラブル対応など、企業内での本格的な人事労務の実務は、2級以降のテーマと位置づけています。
Q. ライブ配信に参加できない回があっても大丈夫ですか?
A. はい。すべての回でアーカイブ視聴をご用意する予定です。
ただし、ディスカッションや質疑などはライブ参加の方が学びが深まりますので、可能な範囲でご参加ください。
無料の学びを、「現場で回せる実務」に変える一歩を。
精神・発達障害をふくむ就労支援・障害者雇用の現場は、これからさらに複雑になっていきます。
だからこそ、一人の“頑張る支援者”に依存するのではなく、
共通の地図と共通の言葉を持った就労支援士が、現場を支えていくことが重要です。
無料の基礎編・実務編で得た学びを、あなたの現場で動く“実務”として形にしていく一歩を、
ぜひ一緒に踏み出していただけたら嬉しく思います。
※お申し込み後、日程・受講方法などの詳細をメールにてご案内します。